資格紹介

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験について

 ビル管試験とは、正式名称「建築物環境衛生管理技術者試験」といいます。
詳しくは、試験を実施している公益財団法人日本建築衛生管理教育センター(以下センターと略します)のホームページで知ることができます。

  建築物環境衛生管理技術者試験の概要について

  国家試験Q&A

 受験者の皆様に補足の意味で以下のQ&Aを作成しました。下に行くほどユニークな[お役立ち情報]入れてます。

なお、詳細は変更の可能性が十分あります。最新の情報をセンターの正式発表で各自ご確認ください。

Q1 建築物環境衛生管理技術者とは

 特定建築物(一定の用途・規模の建築物)においては、建築物内環境の維持管理を監督するために「建築物環境衛生管理技術者」を選任しなければなりません。(建築物衛生法第六条一項)。ビル管理技術者、ビル管理士、ビル管理者、ビル管等いろんな言い方があるようです。

Q2 建築物環境衛生管理技術者になるためには

 2つの方法があります。センターが実施する国家試験に合格するか、講習会を受講する方法があります。(講習会については、このホームページの趣旨ではないのでセンターのホームページを参照してください。) 

Q3 受験資格

 一定の用途の建築物における2年以上(受験前日以前)の建築物の維持管理に関する実務経験が必要ですが、学歴、取得資格、年齢、性別、身長、体重等は問われません。

 実務経験の内容について判断が難しい場合は、センターに問合せて確認してください。

 実務従事証明書の見本と記入方法がセンターのホームページにあります。

 私は、30年前の設備管理の経験で受験できましたから、2年間以上の経験であれば何年前でもいいようです。

Q4 受験手続

  まず初めに「受験願書等」を入手します。入手方法はつぎの三通りあります。詳しくは4月上旬にセンターのホームページで確認してください。


    1.書類一式をダウンロードする方法。
    2. 郵送料着払い(200円)のゆうメールにより入手する方法。
    3.返信用封筒を送付して返信してもらう方法があります。


 次に「実務従事証明書」を作成し勤務先で証明をしてもらいます。 ハンコは、四角い「社印」ではなく丸い「役職印」です。 「実務従事証明書」は一旦受理されればその後5回まで受験票(原本)を代用して受験できます。(受験は一回で済ませたいものです。)
 受験申請書、実務従事証明書の送付は、期日までにセンターに郵送します。
 確か当日消印有効だったと思いますが、書類に不備があった場合手戻りの可能性もありますので早めに発送されることをお勧めします。
なお、他の資格たとえば電験のようにオンラインで受験申請はできません。
これは、実務経歴証明書等を送付する必要からだと思われます。


 受験料の振込用紙は、郵便局備え付けの様式を使います。
 この様式だと自分用の控え(領収書分)がありません。
 受験料の領収書は9月中旬に送られてくる受験票に添付されているそうです。
 したがって、所属会社から受験料を支給される方はそれまでの間、自腹で立て替えることになりそうです。

Q5 国家試験の実施について

  国家試験は年に1回、例年10月の第一日曜日に行われています。
 会場は、札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪府 及び 福岡市の大学等のようですが、詳細は受験票で確認してください。
 受験者の多い東京などでは複数の会場に分散しているようです。
 受験会場への交通機関、所要時間を事前に確認しておき、当日は十分余裕を持って出かけましょう。

Q6 試験科目・出題数・合格基準

 試験科目は次の7科目です。実技試験はありません。( )内は出題問題数・合格基準(40%)です。
    1. 建築物衛生行政概論  (20・  8)
    2. 建築物の環境衛生   (25・10)
    3. 空気環境の調整    (45・18)
    4. 建築物の構造概論   (15・  6)
    5. 給水及び排水の管理  (35・14)
    6. 清掃         (25・10)
    7. ねずみ、昆虫等の防除 (15・  6)
 全部で180問出題されます。合格基準は各科目を40%以上正解し(「足きり」とも言うようです)、かつ全体の65%117問以上正解しなくてはなりません。
 センターのホームページでは、合格基準について、合格発表時に公表すると書かれていますが、近年の合格基準は上記のとおりで調整は無いようです。
 出題範囲の詳細は、ビル管理試験対策のテキストの目次等から大体の中身を知ることができますし、『ビル管ほっとDB』でも最近6年間の出題傾向を知ることができます。
 なお、問題の内容は類似したものもあり、科目の区分を超えて相互乗り入れ的に出題されることがあります。
  したがって、7科目をすべてまんべんなく学習することが重要です。  不得意科目を作らないことです。特に出題数の少ない「4. 建築物の構造概論」「7. ねずみ、昆虫等の防除」は、足きりに合わないよう注意が必要です。
 上記の出題科目・出題数は、平成17年に変更になっています。
  平成16年以前の問題を学習される方は留意してください。
  このホームページでは両方の問題演習解答・集計表をツールメニューに入れているので参考にしてください。 

Q7 科目免除・科目合格

  他のビル管関連資格を既に取得していたり、ビル管関連の訓練校等を卒業していても科目免除は一切ありません。 また、科目合格制度もありません。一度の試験で7科目180問を受験して、上記の合格基準をクリアしなくてはなりません。

Q8 出題形式

  出題形式は、五択です。五つの選択肢から適当な(正しい)もの、あるいは不適当な(誤った)ものを一つ選び、マークシート解答用紙の該当する番号を塗りつぶします。
 不適当なものを選ぶ問題が多く出題されているようです。
  解答に当っては、まず初めにその問題が何を正解とするかを必ず確認してください。

 不適当な(誤った)選択肢を正解とする問題が続いた後、適当な(正しい)選択肢を選ぶ問題が出題され頭が混乱してしまうかもしれません。それを防ぐ方法として私がやったのは、不適当なものを選ぶ問題なら、問題番号の左側に大きく×印を付け、次に各選択肢を読んで選択肢の番号の左側に適当(正しい)なら○を、不適当(誤り)なら×をつけていき勘違いを防ぎました。

Q9 試験の難易度

 試験の難易度は、人それぞれですので一概には言えません。
  3年間の問題・正解がセンターのホームページに掲載されているのでそちらをご覧ください。
  出題される問題は、テレビのクイズ番組の問題と同じように、知っている問題は即答できますが、知らない問題はいくら考えても答えが出ないものが多いです。
  ただし、過去問をしっかり研究しておけば消去法で正解できる問題や、落ち着いて考えると常識で答えられるような問題もあります。
 このホームページでお勧めしている『過去問研究』をしっかりやっておけば合格点は十分クリアできると思います。過去問とその答えを丸暗記するだけでは、合格基準すれすれの得点がせいぜいでしょう。
 計算問題も出題されていますが基本的には四則演算で解けるものです。
  一部三角関数と対数の本当に基礎的な知識を使って解く問題(照度計算、音等)がありますがパターンを覚えておけば大丈夫でしょう。
 電卓が持ち込めませんがそのため計算が簡略に行えるように数値が考慮されています。
  近似した数字に置き換えたり、約分したり、割り算(分数)を掛け算に置き換えたりして簡略に計算するコツを過去問でマスターしておけばいいでしょう。
  『ビル管ほっとDB』では類似した問題がまとめてあります。参考にしてください。 

Q10 学習時間

 初めて受験される方が気になるのが、どれくらい勉強したら合格できるかということです。これは、その人の既得知識の量(関連資格や業務知識)と情報処理能力(集中力・理解力や記憶力)のレベル差により異なると思われますので、一概には言えません。さらに、学習方法により大きく異なってきます。ある方は80時間で80%得点して合格されたとホームページに書かれています。私も試行錯誤はありましたが、学習法を変えてから約80時間で合格レベルに達することができました。H24年の受験者で「ビル管ほっとDB」を使って学習され、70日間70時間もかからずに合格された方がいらっしゃいました。詳しくは、このホームページに説明してありますので参考にしてください。

Q11 参考書・問題集

  参考書としては、センターから出版されている「改訂 建築物の環境衛生管理」があります。この本は認定講習会のテキストでもあり、国家試験の問題のほとんどがこの本から出題されているという「種本」です。上下2冊で9,300円です。
  他には3,000円前後で市販されている受験対策の参考書が何冊かあります。解説を主体にしたもの、解説と問題を半々に掲載したものがあります。
 問題集としては、最新の過去問と解説を出題順に掲載したもので、6年分のものと10年分の2種類が出版されています。
 また、数年分の問題をキーワードや分野で分類したデータベース(データブック)本が出版されています。
 問題集一冊だけで合格されている方も大勢いらっしゃるようですが、 参考書だけで合格するのは難しいでしょう。過去問対策のために問題集は必須です。

 このホームページ内でもう少し詳しく説明していますのでそちらも参考にして見てください。

Q12 通信教育・受験対策講習・その他の教材

  何社かあるようです。ご自分でお調べになるか、お問い合わせください。

Q13 合格率

 合格率は、年によって多少のばらつきはありますが平均すると約18%です。  合格基準の調整をしていないにもかかわらず18%前後の合格率を毎回キープしているのには感心します。それだけ、問題作成者はノウハウを蓄積しているということでしょう。
 平成16年9.8%、平成17年35.3%、平成18年9.4%と大きく変動しています。これは平成17年に出題構成が変更になったこととなんらかの関係があるかもしれませんが本当のところはわかりません。また、42回は、32.7%と7年ぶりに30%台となりましたが、その結果から次回の試験がどうなるかはだれもわかりません。
  いずれにしろ、あまり合格率は気にしないほうがいいと思います。
  大学入試のように定員が決まっているわけではないので、自分がいかにして合格レベルに達するかだけを考えることが大事だと思います。
 

Q14 試験の時間割

 午前中試験科目1~3の90問を3時間、45分の休憩をはさんで、午後は試験科目4~7の90問を3時間、合計6時間で行われます。

  万一遅刻しても受験開始30分以内なら入場可能(かも知れません)。

  試験終了30分前からは退場が可能になります。

  ただし、試験終了前5分を過ぎると、試験終了後試験官が解答用紙をすべて回収し終わるまで退場できません。

  当日は、余裕を持って会場に到着し試験開始前に行われるガイダンスをよく聞いてください。

 

 単純計算すると一問当りの解答時間は2分です。

  わからない問題はほどほどにして一問に時間をかけすぎないことです。

  しっかり過去問研究してあれば、そんなにあわてなくても十分時間はあります。

  問題をしっかり読んでいけば数秒で答えがわかる問題もたくさんあります。

  時間が足りなくならないよう、自分なりの目安を決めて、途中経過を把握することも大切です。

  私は、終了30分前を合図に、まとめてマークシートに答えを転記しました。

  まとめて記入したほうが、間違いが少なく効率もよいと思います。


 午前3時間、午後3時間、合計6時間という長時間に耐えるだけの体力勝負です。

  普段から体調管理に注意することはもちろんですが、休日に実際の時間をかけて模擬試験をやってみることをお勧めします。

  このホームページのツールメニューに解答を入力すると瞬時に合否判定するエクセルシートを掲載しています。

  ご利用ください。

 

 試験時間をフルに使いましょう。

  よほど自信があるのかそれともその逆なのか、退場許可が出た時点でそそくさと会場をあとにする方がたくさんいらっしゃいます。

  一旦退場すると戻れません。

  最後の1分、1秒まで何度も見直されることをお勧めします。

  また、万一、午前中の出来が悪いと思えても絶対にあきらめないで午後も受験しましょう。

  なんと最大63問間違えても合格の可能性がありますから。

  試験は年に一回です。受験のチャンスを有効に使いましょう。

 

Q15 持込について

 受験に必要な持ち物については、受験票に明記されています。忘れ物をしないよう前日には揃えておきたいものです。

 試験中、電卓は使えません。また、携帯電話は電源を切ってカバン等にしまうように指示されます。

 受験中に机の上に出しておけるものは、試験前のガイダンスで指示されます。

 腕時計などの時計は持って行ったほうがいいでしょう。会場に時計がないかもしれませんし、あっても小さくて見えないかもしれませんから。

 先を丸めた濃い目の鉛筆があるとマークシートを塗りつぶすのに便利です。
 私は、座布団とスリッパも持っていきました。

 硬くて冷たい長いすに6時間も座っているとお尻が痛くなってきます。

 また、季節の変わり目で温度変化が気になります。

 寒さ対策に上着を用意されることをお勧めします。

Q16 体調管理

 年に一度しかない受験のチャンスを体調不良でふいにしては悔やみきれません。

 前日は早めに就寝することをお勧めします。前夜の深酒は問題外ですね。


 食事は腹八分。特に昼食は、少なめのほうがいいと思いますが、自分の体調と相談してください。

 試験場の近くのコンビニや食堂は限られているので、昼食は朝のうちに準備をしておくといいでしょう。

 また、トイレの数も限られています。

 試験の直後はトイレが混みます。

 試験開始直前が比較的すいているようです。

 私は、午後のガイダンスが始まる直前に駆け込みました。

Q17 解答速報について

 試験日の夜から、巨大掲示板で『お祭り』が始まります。

 各自が思い思いの解答を出し合って正解案を作っていきます。

 翌朝までにはほぼ正解に近くなるようです。

 当落線上に居る人はヒヤヒヤものです。

 

 数日するとJETCのホームページに解答案が掲載されます。

 こちらは、センターの正解に限りなく近いものです。

 そして、センターの合格発表といっしょに正式な正解が発表されます。

 このホームページのツールメニューに模範解答で採点できるエクセルシートを掲載しています。ご利用ください。

Q18 自分の得点を知ることができる?

 国家試験終了後、センターに郵送で請求すれば、自分の得点等を文書で知ることができます。

  有料。詳しくはこちら

Q19 免状・免状の更新?

 合格すると、センターから免状の申請用紙が送られてきます。

 必要事項を記入して郵送します。

 申請書には送付期限(必着)があるので要注意です。

 クリスマスの頃に届きます。

 A4縦長サイズ、賞状タイプの免状です。

 最下段に時の厚生労働大臣の直筆サイン(印刷)が書かれています。

 この名前はここのところ毎年変わっているようです。

 私は、4分の1に縮小コピーして冷凍機械の免許ケースに入れていつも持ち歩いています。

 免状の取得方法(試験または講習)に関わらず、免状の更新は必要ありません。

 当然更新講習もありません。

 一旦合格すれば永久免状です。

 免状の維持費はかかりません。大切に飾っておくための額縁代くらいです。

 

 皆さんが次回の試験で合格して、この免状をゲットできますよう祈っています。

 一万人の建築物環境衛生管理技術者(ビル管理技術者)試験挑戦者のための資格取得応援サイト